しかし、構造的な面白さ・美しさを追求すると、 それは作り手側の都合である場合が多い。
そのことは自戒も込めて、デザイナーは理解しなくてはいけない。

美しい構造をつくることがいつのまにか目的化してしまう。
デザインの変更のしやすさや、長期的な管理のしやすさなど、
美しい構造をつくることは、実用的なメリットは確実にあるのだけど、
それは、作り手側・管理する側の都合であって、 ユーザーにとってはどうでもいいことだったりする。
誰のためのデザインなのかは常に忘れてはいけないこと。
構造というのがwebでいうコードのことだけではなく、
ページ構成そのもののことと捉えるならユーザーにとってのメリットは確実にある。
全体のページ構成が理解しやすいと、迷わず目的のコンテンツに辿り着くことができるというメリット。
建築や都市設計でいえば、
巨大な公共建築の中で「行きたいお店があるのか理解しやすい」
というのは美しい構造(構成?)の生みだす重要なメリットです。
(ちなみに森ビルの構成のわかりにくさは迷う楽しさという演出らしい)
展示や演劇や読み物としては、 この構造的に眺める面白さってのは確実にある。
そういえば、佐藤卓さんのデザインの解剖もそういう内容ですよね。
ぺピン結構設計の言う、構造から演劇を眺める面白さってのも同じ。
作る側の都合ってだけじゃなく、
一般の人たちがもっと世の中を面白く眺めるためのリテラシーとして、
この「構造で眺めるためのメガネ」ってのは魅力的なはず。
僕はそういうメガネになりうるデザインをつくっていきたい。
それは別の言い方をすれば、人に向こう側を想像させるための触媒。
関連記事:
コンテンツと構造の分離 [Link]
伊東豊雄 オスロ図書館コンペ [Link]
私の心を揺さぶった名建築 ミュンヘン動物園の鳥舎 [Link]
AA School DRL TEN Pavilion [Link]
cardboard surfboard [Link]
Skin+Bones – Parallel Practices in Fashion and Architecture [Link]
Galeria, Parc Güell – 列柱廊 グエル公園 [Link]
参考:
Coding 2006 – nisshi.yugop [Link]
構造 – Wikipedia [Link]
構造計画研究所 [Link]
構造主義 – Wikipedia [Link]
ホロン (哲学) – Wikipedia [Link]
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